いつの間にか秋らしくなりました。
スズメのいない町内では面白いこともなくカメラを触ることも少なくなりました。ブログを更新しようとしてもネタがありませんしね~
そこで10月から11月の野鳥のことでも考えてみました。
この季節で一番気になるのははるばるロシアから日本に越冬に来るジョウビタキです。秋に来て冬越しをして4月ごろ帰ります。ここ十数年ではロシアまで帰らずに長野県の山の中の別荘地などに居着いて年中いるタイプも出てきたようです、荒れた日本海をあの小さなジョウビタキが飛んでいくなんて考えただけでも恐ろしいですね。
今日のお話のジョウビタキは冬だけですがなんと6年間も付き合ってくれました。
名古屋の小畑緑地公園は野鳥がたくさん集まる場所でした。
紅葉の中にジョウビタキを見つけると嬉しいものでした。この子の縄張りの木に小さなカゴをつけてクルミやミルを居れてカメラをもって待ち構えていました。ジョウビタキは雌雄で体のデザインが大きく違います。
オスは凛々しくメスは可愛らしいのでメスに惹かれました。この子はだんだん慣れてきて手からエサを食べるようになりました。ミーシャと名前をつけて居ましたがいつも間にか「ミーちゃん」と呼ぶようになりました。
ヤマガラと競争で手に来ました。
同時期のライバルはルリビタキの幼い雄のルリ坊でした。
ルリビタキは喧嘩に弱くジョウビタキにはいつも追い払われていましたがいつの間にか仲良しになりお昼休みに行くと2羽で待っていました。
当時は仕事も忙しく平日はお昼休みにビューと出かけて短い時間しか会えませんでした。土日はほとんどこの公園で野鳥撮りでしたからゆっくり遊べました。
他の公園で鳥撮りさんと話していると「小畑公園には手に乗るジョウビタキがいる」と人気になっているという…毎日は行けないからみんなに甘えていたようです。
ある日、ミーちゃんを呼んでいるとエサのミルをごっそり持ったひとが来て並びました。飛んできたミーちゃんは近くの木の枝で僕とそのおじさんを見比べて戸惑った表情、僕はかまわず「ミーシャ」と呼ぶとミーちゃんは戸惑いながらも手に来ました。
それを見たおじさんは「後で来るからね」と歩き出したらミーちゃんは「「あっ行っちゃうの~」と追いかけようとして木の枝をちょんちょんと飛び、でも戻ってきてくれました…みんな可愛がってくれるけど一番最初に餌付けしたのは僕だもんね。
でも毎日は来られないから仕方がないよね。
そんな楽しい時期でした。3年目にはオスが2羽来てミーちゃんと縄張り争いになりました。雄雌の区別なくこの周辺では1羽しか縄張りを持てません。格闘戦のあとミーちゃんは右目の下に傷跡がついててしまいました。それ以後は傷跡が写らないような写真になりましたけど傷跡があることで個体識別ができたので本人確認ができました。だから6年間が間違いないのです。小さな野鳥なのに長寿でしたね~国に帰ればお母さんとして子育てして冬は日本で越冬というよりバカンスみたいだったのかも。
その小畑公園の木の生い茂った野鳥の住みやすい場所は、民間資本の導入による活性化?とかいう政策で市営の公園なのに民間の野外レストランのようなものができて木は切られ明るい見通しのいい場所になりました…つまり野生の生物がすみにくく人間の金儲けの場所になってしまいました。野鳥の数がめっきり減ったとのことです。
ミーちゃんのかなり昔の縄張り動画
https://youtu.be/Uty4m1K10tY ←コピペ